や~。開業前の準備として、ビジネスっぽい本を100冊読むということをしています。ぽい本には色々あって読んで良かったな!また読み返すだろうな!という本から、イマイチだったな……という本もあります。そんななか、色々と目から鱗だった本があるので「発見」を小項目として感想をば書いていきます。

発見1 生産性の式から向上の方法を考える

 働き方改革に伴って、「日本人は生産性が低い」だとか「IT、RPAで生産性向上」とか、しきりに「生産性」というワードを目にします。けれどもこの生産性はどのように測るのか。本書では、
生産性 = 得られた効果/投入した希少資源 = アウトプット/インプット
 としています。希少資源というのはお金だったり、時間であったり。数式にすると生産性を向上するのにいくつかの方法があることがわかりますよね。投入した希少資源1に対して得られた効果を2アップする。単純に投入した希少資源を1減らす。希少資源はそのままに得られた効果を1アップする。本書で勧められているのは 単純に投入した希少資源を減らす方法 。働く時間を減らそうと言っています。「いやいや時間かかるから困っているんだよ」「早く終わらせたらその分仕事が増えるんだよ」そういう声も本書の想定内で……。著者はそれでも時間を減らすことで生産性を高める働き方を見出すことが出来ると言っています(たぶん……)。実際に本の方法が実行できるかは悲しいかな企業風土や職種もあるかと思いますが、ホワイトカラーだと試してみやすいのではないかと思います。

発見2 お金と時間の希少性を考える

 高校生のときの1万円と社会人の1万円って、ほとんどの人は当時感じる価値が違いますよね。高校生のときは1万円あったらなんでも出来るような気がしました。社会人になってからの1万円はあっという間に消えてしまいます。お金の有限性は感じやすいけど時間の有限性は無為にしている人が多い、だから長時間労働して幾ばくかの時間外手当をもらう。本書では時間もお金も最大限使おう!としています。時間については 生産性を高めよう(働く時間を減らす方法を考えて実行する) としているのですがお金の最大限な使い方って?と思う人に方法の紹介があります。それは ここ半年で満足したお金の使い方ベスト3を考える です。これやってみたら楽しいのですよ!(ちなみに私は1位トムフォードのアイシャドウ…平日朝大体これを使うようになり時短になった。2位事務指定講習…開業するぞという決意の後押しになった。3位いちご狩り…いちご美味しい!でした)
 この方法をしてみると自分にとって価値あるお金の使い方、お金の生産性を高めることが出来ますよね。お金で時間を買うことも出来るし、時間はお金になるっていう意識を持つこと、時間もお金も有限で自分の希少な資源である、と思うことが大切だと思います。……ストレス溜まったらまたいちご狩り行きたい。

発見3 一方の資源を犠牲にして生産性の向上ならず

 会社でいろんな働き方を用意して、生産性向上に取り組んでいる会社もあります。あるあるかもしれませんが、「部下は帰っているけど管理職は深夜手当ぎりぎりまで残っている」「時短社員が増えて他の社員の時間外が増えてしまった」というケース。クローズアップされるのは早く帰れるようになった部下やライフワークバランスがとれるようになった時短社員で、裏にはもしかしたら一方の時間資源が大量投入されているかもしれません。これは 全体で見たら投入した資源に対しての価値が増えたわけではない 。一見するとよい風に見えるのですが、裏に資源を犠牲にしている人がいるならば、それは生産性が高くなっていない。生産性を高める方法を考えて試す必要があります。その方法っていうのは……本書だととりあえず働く時間を制限して減らすことに挑戦する……ですかね。

読みやすい本なので生活を良くしたい人はぜひ読んで欲しい

 私のつたない言葉では上手く説明出来なかったのですが、起業とか就業とか年齢関係なく読んでほしい本だと思いました。特に一見良さそうに見えて一方の時間資源を犠牲にしているケースってよくあると思うのです。うさんくさいですけど、個々が生産性を意識することによってチーム全体であったり会社全体の生産性が向上することってあるんだろうなと思える本でした。